池袋はカレーの激戦区らしいです。近所には「かえる食堂」さんがあり、お昼どきに満席になっている様子をよく拝見します。「カレーは飲み物。」さんも有名で、いつも行列を作っています。他にも「カレーハウスCoCo壱番屋」さんや「ゴーゴーカレー」さんなどなど……他にも無数にあるところを見ると、やはり激戦区と呼ぶには十分なほどひしめいています。
その中で、ガードカレーはどういった位置付けなのか。幸か不幸か、その激戦区に物理的に入っているのかどうかも怪しい距離感です。料理の方向性から言っても、まったくと言っていいほど異なっています。
激戦区という呼び方からしてもそうですが、世間一般のカレーのイメージは「辛い」「スパイシー」「刺激的」ですよね。人気に火が点くカレー屋というのも、ほとんどが「スパイスカレー」ではないでしょうか。と言ってみたところでひっかかって調べてみたところ、そうでもありませんね。マイルドで人気のカレー屋さんも沢山あるようです。一方で「辛くないカレーはカレーではない」という方もいるみたいですから、カレーのイメージというのは食文化的にも面白いですね。
ガードカレーの牛すじカレーは、マイルドなハーブカレー。
その点に関して、ガードカレーは「マイルド」な方のカレーです。スパイスではなくハーブを使っているためです。カレーには「スパイスカレー」と「ハーブカレー」の2種類があるのをご存知でしょうか。「牛すじカレー」は穏和でマイルドな「ハーブカレー」で、そこに6時間煮込んだ牛すじの旨味、ソースになるまで刻み込んだ豚トロのダシ、相性抜群のとろけるチーズなどが溶け合っています。何層にも折り重なった風味・深みのあるコク・まろやかさが相まった、カレーという名を借りたオリジナル料理となっています。いわば第三のカレー「ガードカレー」でしょうか。
もちろん人によっては、少し辛味を足すことでより一層美味しさが引き出されたりもします。ガードカレーでは、無料で辛さを調節することもできます。中にはやはりカレーソースが真っ赤になるほど唐辛子を入れ、もはや味覚を超越した別の何かを味わわれる方もいますが、もちろん楽しみ方はあくまで自由です。「美味しいと思うものが美味しい」ですよね。
カレー以外に気合を入れすぎてる、だから隠れ家なんです。
「池袋・要町の隠れ家ランチといえばガードカレー」と、このホームページでは連呼していますね。カレー限定ではなく、ランチ全般。もっと言えばディナーもコース料理も出張料理も……詳細は他のページに譲ります。翻してもっと言えばイタリアンもフレンチも和食も中華もスイーツも……etc。そう、もうおわかりのように、ガードカレーの本領は実はカレーだけというわけではなく、それ以外のフリーオーダー料理だとアピールしたいわけです。
ガードカレー名物、おまかせコース & 即興料理!
「おまかせで」と言っていただければ、なんと1,000円で、即興コース料理をご提供します(ディナーまたはご予約限定)。何が出てくるかわからないというワクワクも、料理の味わいを引き立てるスパイスになるもので、面白いですよね。
あるいは「こういうのが食べたい」とお伝えいただければ、その場で即興一品料理をお作りすることもできます。具体的な料理名や素材でもいいですし、料理の知識がある方であればもっと突っ込んだリクエストでもOKです。リクエストというとかしこまっちゃいますが、要はシェフとただ世間話的にお話するだけで、それがそのままリクエストになるということです。
家でお母さんに「何食べたい?」と聞かれて「ロールキャベツ食べたい」とリクエストする、その延長のような気軽な感じです。家のお母さんであれば「面倒……」とごねたり「ハンバーグでいい?」とはぐらかしたりするかもしれませんが、赤いコックさんは材料さえあれば「できない料理」はありません。考えてみれば、ハンバーグもロールキャベツも同程度の面倒さですが。
何をどう注文すればいいんだろう……と心配することはまったくありませんので、ご安心ください。赤いコックさんはプロで慣れていますから、自然に流れるように「じゃあこんなの作りましょう」と、あなたの好みや希望を引き出して形にしてくれるでしょう。
「メニューにはないメニュー」「裏メニュー」「シェフの気まぐれ」……色々な呼び方を見かけますが、それらを「本当に文字通りやっちゃおう」というちょっとクリエイティブな感じでしょうか。
料金については……怒らないでください……逆の意味で。
オーダーメイドの料理なんてきっと高いんですよね……? なんていうことはありません。むしろ逆の意味でびっくりされるような、採算度外視の料金でご提供しています。さらには、料理の内容はその料金以上であることを保証いたします。中にはガードカレーの売り上げという生々しい心配をしてくださるお客様もいらっしゃったり、料理仲間には怒られたりするほどです。でも、それも理由があってのこと。料理人としての大前提「お客様に喜んでいただく」を、愚直に実現しているだけです。
そんなわけですので、何の心配もせず、看板のガスマスクにも恐れをなさず、気軽〜に入ってみてください。必ず、味わったことのない新しい食の世界へご案内して差し上げましょう! あなたのご来店を、心よりお待ちしております。
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